佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

2009-07-22から1日間の記事一覧

『八朔の雪 − みおつくし料理帖 / 高田郁(著)』(ハルキ文庫)を読む

澪、いつか必ず、お前はんはあの登龍楼を料理で負かすやろ。 あほな真似して自分の器量を落とすような真似をしたらあかん。 人としての器量は落としたらあかんのやで。高田郁(かおる)さんの時代小説『八朔の雪』を読みました。八朔の雪―みをつくし料理帖 (…

『八朔の雪 - みおつくし料理帖 / 高田郁(著)』(ハルキ文庫)を読む

澪、いつか必ず、お前はんはあの登龍楼を料理で負かすやろ。あほな真似して自分の器量を落とすような真似をしたらあかん。人としての器量は落としたらあかんのやで。高田郁(かおる)さんの時代小説『八朔の雪』を読みました。サブタイトルは「みをつくし料…

『アラスカ物語 / 新田次郎(著)』(新潮文庫)を読む

彼はネビロに手を取られたまま大きくよろめき、両膝を揃えて雪の上につき、そしてゆっくりと前かがみに倒れた。 一九五八年(昭和三十三年)一月十二日、日本人(ジャパニーズ)モーゼと謳われ、アラスカのサンタクロースと称されたフランク安田はその絢爛に…