5日ほど前、雫井脩介の「犯人に告ぐ」を読み終え、スゲェ!と衝撃を受けた。引き続き氏のデビュー作をと期待して読んだ次第。
本の裏表紙記載紹介文を引用する
オリンピックを目前に控えた日本柔道強化チームのコーチ望月篠子は、柔道界の重鎮から極秘の任務を言い渡された。
「代表候補の中から、ドーピングをしている選手を突き止めよ」絶妙なテンポで繰り広げられる、シリーズ第一弾。
鮮烈なるデビュー作!
「犯人に告ぐ」がすばらしかっただけに期待していたのだが、期待が大きかっただけに肩すかしを喰らった感が拭えない。「犯人に告ぐ」を読んだ勢いをかって勇んで「栄光一途」に内股をかけにいったが、逆に内股すかしを喰らいひっくり返った感じとでも云えばいいのか・・・。ミステリーとして結構おもしろいし、最後にどんでん返しがあり優れた作品と思う。しかし如何せん「犯人に告ぐ」のおもしろさが飛び抜けていたのである。どうしても、それに比べて見劣りしてしまうのはやむを得ないところだろう。