- 作者:荻原 浩
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/11/08
- メディア: 文庫
ツライ。読んでいて辛い。
小説として良くできているし、感動する話だ。
ラストシーンでは涙した。
何故、こんなにも辛いのかといえば、正直なところ怖いのである。
自分が若年性アルツハイマーに罹ってしまうのでは、という不安におののくのである。
人の名前が思い出せない。
出かけるとき、ガスを止めたかどうか気になって引き返す。
しまったはずのところにモノがない。
昨夜どうして家に帰ったかわからない。(これはアルコールのせいだが・・・)
自分はアルツハイマーではないかと不安に思うのは私だけではないだろう。
紹介文を引用する
広告代理店営業部長の佐伯は、齢五十にして若年性アルツハイマーと診断された。仕事では重要な案件を抱え、一人娘は結婚を間近に控えていた。銀婚式をすませた妻との穏やかな思い出さえも、病は残酷に奪い去っていく。けれども彼を取り巻くいくつもの深い愛は、失われ行く記憶を、はるか明日に蘇らせるだろう!
山本周五郎賞受賞の感動長編、待望の文庫化
♪本日の一曲♪ The Cranberries - Ode To My Family
やはり最後の心の支えは ”Family”だ