佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『ドミノ』(恩田陸:著/角川文庫)

おぉぉぉぉ〜 まい がっ! すげぇっ!
先週は『夜のピクニック』を読み、爽やかな青春小説に感激したのだが、今週は『ドミノ』で恩田さんの力に度肝を抜かれた。

ドミノ (角川文庫)

ドミノ (角川文庫)

  • 作者:恩田 陸
  • 発売日: 2004/01/23
  • メディア: 文庫

出版社の紹介文を引用する。

些細な事件が大騒動に発展していく、パニックコメディの大傑作!
一億の契約書を待つ生保会社のオフィス。下剤を盛られた子役の麻里花。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。昼下がりの東京駅、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが倒れてゆく!
Oh,My God!! 怪しい奴らがもつれあって、東京駅は大パニック!

この小説には主な登場人物が27人と1匹いる。本を開くとまず始めに登場人物が数行のコメント付きで紹介されている。登場人物がめったやたらと多い。はっきり言って多すぎる。歳をとり記憶力が衰えてきた私にはつらいな〜と思いながら物語を読む。しかし、この27人と1匹の怪しい奴らの運命の糸がもつれ合った時、抱腹絶倒の大スペクタクル・コメディーが展開される。この27人と1匹のキャラクターがまたそれぞれに魅力的だ。これは自信を持ってお奨めできる小説です。まさに「合縁奇縁・阿鼻叫喚・一気呵成・右往左往・紆余曲折・各人各様・奇想天外・急転直下・狂瀾怒涛・元気溌剌・才気煥発・多士済々・多事多難・波瀾万丈・抱腹絶倒」的かつ「袖振り合うも多生の縁」的小説だ。
恩田陸、その才能おそるべし!
すっかり、はまってしまいました。
次は『六番目の小夜子』を読むとしよう。
今度はどんな小説なのだろう・・・・ファンタジーノベル?