佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『超・居酒屋入門』(太田和彦:著/新潮文庫)を読む −その2−

超・居酒屋入門 (新潮文庫)

超・居酒屋入門 (新潮文庫)

「ウチは燗をするような酒は置いていない」と威張りかえっている居酒屋と太田和彦氏の会話

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居酒屋 「この酒は燗できません」
太田氏 「なんで?」
居酒屋 「冷酒です」
太田氏 「冷酒って何?」
居酒屋 「冷やして飲む酒です」
太田氏 「誰が決めたの」
居酒屋 「・・・その方がおいしいですよ」
太田氏 「誰が決めたの?」
居酒屋 「・・・・・・・」
太田氏 「あなたはその酒飲んだことあるの」
居酒屋 「ありますよ」
太田氏 「燗では?」
居酒屋 「燗はしません、勿体ない」
太田氏 「どうして勿体ないと分かるの?」
居酒屋 「・・・香りがとびます」
太田氏 「温めて香りが立ったところを飲むのだから、冷やよりも香りは豊かになるでしょ」
居酒屋 「・・・・・・・」
太田氏 「燗でお願いします」
居酒屋 「ウチは燗はやりません」
太田氏 「だから、なんで」
居酒屋 「・・・・・・・」

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太田氏曰く

日本酒は温めることにより味がふくらみ、豊麗に香り立ち、その酒のもつ力のすべてを味わえる。要はどう飲もうとその人の好みという当たり前のことなのだ。酒の飲み方を講釈されたくないではないか。



♪本日の一曲♪


お気に召すまま
Guitar Hero - Any Way You Want It by Journey