ウェルズの日記

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『背信』(ロバート B.パーカー:著、菊池光:訳/ハヤカワ文庫)を読む

背信 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 1-47 スペンサー・シリーズ)

背信 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 1-47 スペンサー・シリーズ)


ロバート B.パーカーお馴染みのスペンサー・シリーズ第31弾『背信』を読み終えた。

今回の事件はこうだ。

依頼人の女マーリーンはもったいぶった態度で、夫の浮気調査を依頼した。彼女の夫トレントンは巨大企業の財務責任者だという。その夫が射殺されたことから、スペンサーは会社がひた隠す暗部へと踏みこむことに…。

今回は珍しく巨大企業が事件の舞台になっている。舞台が変わってもシリーズに掛けるファンの期待を裏切らない。書き出しの依頼人の女との会話を読んだだけで、今回も楽しませてくれると確信した。

女     「あなた離婚関係の仕事は?」
スペンサー 「やる」
女     「腕はいいの?」
スペンサー 「いい」
女     「私は可能性には関心がない。推測も。法廷で通用する証拠が必要なの」
スペンサー 「それはおれと関係のないことだ。そのほうは証拠次第だ」
女     「証拠をでっち上げるようなことはしない、と言ってるのね」
スペンサー 「そうだ」
女     「その必要はないわ。あの野郎は、丸一日ペニスをズボンに納めておくことが出来ないのよ」
スペンサー 「外で食事をするのが多少不自由になるにちがいない」

導入部のこの会話を読むだけでニンマリ、いつものスペンサーは健在だ。

例によってホーク、ヴィニィ、クワーク、ヒーリィとスペンサーを取り巻く男たちがカッコイイ。お互いが相手を男と認め、絶対の信頼をおいている。私はそこに憧れる。ハードボイルド小説が好きな理由でもある。


♪本日の一曲♪

Springsteen - Jungleland