佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『爆女 BAKUJO / 西奈記恩(著)』(産経新聞出版)

爆女 BAKUJO

爆女 BAKUJO

西奈記恩さんの小説、初めて読みました。それもそのはず。これが彼女のデビュー作で初版が今年の2月17日らしい。新聞広告で知り、面白そうなので本屋で買い求めた。

痛快。一気読み。読後感は「一片の曇りもない青空」

見開きの紹介文を引く。

喧嘩上等!ギャンブル大歓迎!!十八歳のリンゴは、熊本を飛び出してモンスターシティー東京に乗り込んだ。一日三千円を調達すれば、渋谷のど真ん中で自由気ままに暮らしていける!それに気付いたリンゴの笑いと涙と感動のバクシン劇が、今、始まる。「おりゃぁぁあ!天下の東京で一発ぶちかましてやるぜ!!」

良かったですよ、この本。そう言うと、読書家のひんしゅくを買いそうだが。
何が良いかというと、まず面白い。これは小説には大切なことです。

本の帯に花井愛子さんの推薦があります。この小説の良さをよく表現していると思いますのでご紹介します。

痛快なデビュー作です。

読み手に幸福感を

与えられる作品は、

その著者の

人柄が「よい」のだと

私は信じています。

イマドキの日本は

暗い話題だらけだけど、

この物語は

現実や未来を

元気に生きるパワーを

与えてくれます。

つまりハートが温まる小説だということです。