佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

自転車はブルースだ。 『サイクリング・ブルース / 忌野清志郎(著)』 (小学館)を読む

ある自転車乗りに聞いた。
「東京から鹿児島まで自転車で行けると思う?」
するとこんな答えが。
「LSD(ロング・スロー・ディスタンス)なら大丈夫さ」
長い距離をゆっくり走る・・・・・・ちょっと、いいかもしれない。
                               (P42)

忌野清志郎氏の本『サイクリング・ブルース』 を読み終えました。氏がこよなく愛した自転車での旅の写真とエッセイが収められている。LSDといってもドラッグなどではない。氏はこう言う。

  どんな険しい坂道も、長い道のりも、
  いつかは着くだろうと、
  ゆるい気持ちで走ることが大切だ。

氏の生き様がそこにある。

サイクリング・ブルース

サイクリング・ブルース



まだティーンエイジャーだった私に、ロックとブルースと"Sweet Soul Music"を聴かせてくれた。
50歳を迎えようとしている私に自転車のすばらしさを語ってくれた。
ありがとうございました。
そして・・・
謹んでご冥福をお祈りします。