ウェルズの日記

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『あやしい探検隊 バリ島横恋慕 / 椎名誠(著)』(角川文庫)を読む

ぼくは「イカン・リカリカ」を注文した。
沢野は「イカン・バカ」を注文した。
「イカンバカ」は「いやんバカ」にも似ている。
                         (本書23Pより)

あやしい探検隊 バリ島横恋慕 (角川文庫)

あやしい探検隊 バリ島横恋慕 (角川文庫)

『あやしい探検隊 バリ島横恋慕』を読んだ。椎名誠氏のあやしい探検隊シリーズ第8作である。私は本書をてっきり第7作目と思っていたが、作中、椎名氏が第8作目だと言っているのだ。Wikipediaで調べてみると
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%8E%E5%90%8D%E8%AA%A0

1.わしらは怪しい探険隊 1980.3
2.あやしい探検隊 北へ 1984.5
3.あやしい探検隊 不思議島へ行く 1985.9
4.あやしい探検隊 海で笑う 1988.9
5.あやしい探検隊 アフリカ乱入 1991.2
6.あやしい探検隊 焚火酔虎伝 1995.9
7.あやしい探検隊 焚火発見伝 1996.10
8.あやしい探検隊 バリ島横恋慕 1998.11
9.わしらは怪しい雑魚釣り隊 2008.2

確かに第8作で間違いない。第7作の『あやしい探検隊 焚火発見伝』が抜けていたのだ。あやしい探検隊シリーズは文庫化の際、角川文庫から発刊されているものと思いきや、『あやしい探検隊 焚火発見伝』だけは小学館から出ているのだ。書棚を確認するとちゃんとありました。時期ははっきりしないが読んでいました。よかった、よかった。
しかし、どうでも良いことだが、「あやしい探検隊」と「怪しい探検隊」どちらが正しいのであろうか。第1作のみ「怪しい」で2作目以降は「あやしい」となっていることが気になる。しかも第9作にいたっては「怪しい雑魚釣り隊」とまた「怪しい」に変わっているのである。それがどうした、といってしまえば大したことではないのだが、やはり気になる。
本書も相変わらずのいきあたりばったりで気の向くままの旅である。しかし、いい加減なバカをやりながらも、旅を通じて「神」について考え続けている。バリ島に住む人々が山や川の自然を信仰する真摯な姿に欧米とは違う「文化の深さ」を見る。軽薄軽妙な文章の中に、我々は人間の生き方を根源から見つめ直す必要があるのではないかとの問いを突きつけられる良書である。

裏表紙の紹介文を引きます

バリ島には「神の山」があるという。そこに登ればこれまでのすべての悪事がゴハサンになるらしい。このことを聞きつけたあやしい探検隊のおとっつぁんたちは“神の山登山隊”を結成、神秘と微笑みの島、バリに向かったのであった…。ポランポラン(のんびり)をテーマに進んでいく行き当たりばったりの旅。神の山アグンの森厳さにうたれ、ケチャの迫力に洗脳され、女性の美しさを喜び…。神は果して彼らを許してくれたのだろうか?「あやしい探検隊」シリーズ海外編の第二弾。