「よく夫婦を戦友に例える人がいるでしょう。僕はちょっと違う意見なんだな。妻は一緒に戦ってくれなくてもいいんです、戦いは僕がしますから。だからその代わりにせめて味方でいてほしいんですよ」
「味方ですか?」
「はい、それも絶対的な味方です」
心なしか、武井の声が熱を帯びたように聞こえた。 (本書80Pより)
- 作者: 森浩美
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2008/12/10
- メディア: 文庫
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とはいえ、読んでいて何度も目頭を熱くしました。そうです、私は涙もろい男です。
裏表紙の紹介文を引きます。
家族に悩まされ、家族に助けられている。誰の人生だってたくさんの痛み、苦しみ、そして喜びに溢れている―。作詞家・森浩美がその筆才を小説に振るい、リアルな設定の上に「大人の純粋さ」を浮かび上がらせた。『ホタルの熱』『おかあちゃんの口紅』はラジオドラマや入試問題にもなった出色の感動作。あなたの中の「いい人」にきっと出会える、まっすぐな人生小説をお届けします。