佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『空の中』(有川浩:著/角川文庫)

間違うたことは間違うたと認めるしかないがよね。

辛うても、ああ、自分は間違うたにゃあと思わんとしょうがないがよ。

皆、そうして生きよらぁね。

人間は間違う生き物やき、それはもうしょうがないがよね。

何回も間違うけんど、それはそのたびに間違うたにゃあと思い知るしかないがよ。

空の中 (角川文庫)

空の中 (角川文庫)

  • 作者:有川 浩
  • 発売日: 2008/06/25
  • メディア: 文庫
「空の中」(有川浩/著・角川文庫)を読みました。

ライトノベルと侮ってはなりませぬ。

生物と無生物。

感情と論理。

政府と自衛隊員。

宮じいと僕、そして佳江。

春名高巳と武田光稀三慰。

単一と分裂、そして統合。

淡き恋、ふたつ。

この小説を読むと、如何に我々が非論理的世界に生きているか、

如何に他を顧みず自分勝手に生きているかを思い知る。

そして如何に人生がすばらしいかを・・・