佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

あたしはメトロガール

男のオイルの抜き方を知っているからといって、男のボディーを下から見上げることに残りの人生を費やしたいとは思わない。そんなのはもう充分に経験ずみ。だって、あたしの父さんは自動車整備工場をやっていて、おまけに、あたしはキャブレターを回復させる素質に恵まれている。だけど、女の一生には、整備士のつなぎをマノロ・ブラニクのピンヒールに買い換えなくちゃならない瞬間があるのだ。もちろんマノロの靴を何足も買えるってことじゃない。そうなるのが目標ってこと。それって変?

ジャネット・イヴァノヴィッチの小説『あたしはメトロガール』の書き出しです。

イヴァノヴィッチ氏の小説の書き出しはいつもいかしている。

ジャネット・イヴァノヴィッチといえばステファニー・プラム・シリーズですが、魅力的なヒロイン「アレグザンドラ・バーナビー」の登場です。

裏表紙の紹介文を引きます。

あたしはバーニー。整備工場経営の父親から自動車について学び、レース出場の経験もある。そんなあたしの人生は、弟からの電話で一変した。しばらく留守にするが、秘密にしてくれという。背後で女の悲鳴が聞こえて電話は切れた。あたしは弟の住むマイアミに飛ぶが、そこで待っていたのは殺人事件と花形レーサー、サムとの出会いだった…メカについてはお手のもの、タフでキュートでイケメンに弱い、メトロなヒロイン、バーニー登場。

やはり主人公のキャラクター、物語の面白さともにステファニー・プラム・シリーズに軍配があがるものの、さらにパワーアップして人気シリーズになる可能性ありとみました。