ウェルズの日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

図書館内乱

「え、え、え、えええ―――――――――――――――――――ッ!?」

鍛え上げた腹筋から叩き出した腹式呼吸の悲鳴は、噂によると男子寮にまで響いたという。

                            (本文338Pより)

『図書館内乱』(有川浩/著・メディアワークス)を読みました。

出版社 / 著者からの内容紹介を引きます。

相も変わらず図書館は四方八方敵だらけ! 山猿ヒロインの両親襲来かと思いきや小さな恋のメロディを 叩き潰さんとする無粋な良化「査問」委員会。 迎え撃つ図書館側にも不穏な動きがありやなしや!? どう打って出る行政戦隊図書レンジャー! いろんな意味でやきもき度絶好調の『図書館戦争』シリーズ第2弾、ここに推参!
――図書館の明日はどっちだ!?

有川浩氏の図書館シリーズ第2弾です。公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる「メディア良化法」を楯にした図書の検閲、焚書の動きに対抗し、図書館の自由を守るための戦いを描いたパラレルワールドものです。図書に良書と悪書の区別があるのか? あるとすればその判断基準とは何か? あるいは誰が判断できるのか? 公序良俗とは? 表現の自由とは? 人々の知る権利とは? 読者は様々なことを問いかけられながら読み進めることになる。しかし、物語自体は深刻なものではない。流れる空気はあくまでもコメディータッチ。それもベタ甘のラブコメ。笠原郁・一等図書士と堂上篤・二等図書正のやきもきさせる関係。イジイジ度最高潮にして、一気に新たな展開を見せそうな予感を感じさせたところでシリーズ第3弾『図書館危機』につづく。