ウェルズの日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

2015年5月の読書メーター

2015年5月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2192ページ
ナイス数:1130ナイス

 

5月はあまり読めませんでした。

よく自転車に乗りましたからねー。自転車に乗りながら本は読めません。

珍しく、月に3回もゴルフをしました。ゴルフをしながら本は読めません。ただキャディーバッグには文庫本を忍ばせており、混雑で待ち時間が長い時は読むことがありますけれど。(笑)

読んだ本はそれぞれにいろいろな意味で良い本で、印象に残るものばかりでした。

木暮荘物語 (祥伝社文庫)木暮荘物語 (祥伝社文庫)感想
この小説は小田急沿線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年のぼろアパート「木暮荘」の住人の愛とつながりの物語である。というより七編の短編すべてに共通するのはセックスである。その様は純情から異常までとりどり。人にとってセックスはけっしてどうでも良いことではない。そして閉じた環境で形成される関係なので、純情だろうが、過剰だろうが、異常だろうがおもいのまま縛りがない。人はどう生きようとかまわないし、”へん”が”ふつう”。ふつうにへんな生き物なのだろう。
読了日:5月30日 著者:三浦しをん


犬の記憶 (河出文庫)犬の記憶 (河出文庫)感想
文章だけでなく写真が多く収められているが、文庫本で紙質が良くないので写真はそれなりのものになってしまう。ただ、森山氏の写真の質感は充分に伝わる。つまり森山氏によって象徴化、抽象化された記録、あるいは森山氏の言葉を引用すれば「光の記憶と化石」である。また、横尾忠則氏に言わせれば「作りすぎている文章」だが、それがまたイイ。森山氏の写真と文章に記された森山氏の思考が相まって我々に「写真とは何か」を問いかけ迫ってくる。私にとって森山氏の写真は自由律俳句のようなものです。なんの変哲もない風景が心を揺さぶります。
読了日:5月28日 著者:森山大道


海も暮れきる (講談社文庫)海も暮れきる (講談社文庫)感想
困ったことに、読んでいて尾崎放哉を全く好きになれない。むしろ読み進むにつれてどんどん嫌いになっていくのである。東大出を鼻にかける。金の無心など周囲に甘え、拒絶されると逆恨みする。酒癖が悪い。およそ伝記的小説の主人公たり得ない人物なのだ。作中紹介された句のほとんどに「どこがいいの?」とツッコミを入れていた。つまり私には自由律俳句を解するセンスも人を恕すだけの雅量も無いのだ。死期の近づいた放哉を世話したシゲや西光寺の住職・宥玄に比べて、私の何と未熟なことか。放哉同様酒に溺れがちな我が身の至らなさを羞じる。
読了日:5月22日 著者:吉村昭


名刀伝 (ハルキ文庫 ほ 3-3 時代小説文庫)名刀伝 (ハルキ文庫 ほ 3-3 時代小説文庫)感想
収録されたのは7つの短編と中村彰彦氏のコラム。私の 気に入りは浅田次郎 「小鍛冶」、山本兼一 「うわき国広」。特に「うわき国広」が人間的なユーモアがあって良い。また白石一郎 「槍は日本号」で「黒田節」に唄われた母里太兵衛のエピソードを知ることができたのは嬉しかった。
読了日:5月20日 著者:浅田次郎


フロム・ミー・トゥ・ユー 東京バンドワゴン (集英社文庫)フロム・ミー・トゥ・ユー 東京バンドワゴン (集英社文庫)感想
なにやら軽いですね。このシリーズに登場する人物のちょっとしたエピソードを短編に仕立てた11編。《東京バンドワゴン》シリーズにお馴染みのハートウォーミングなテイストを楽しめる一冊になっています。シリーズを読んでいない方にはオススメできません。でも、登場人物のこうしたエピソードを知ったうえでこのシリーズを読むと、より深く物語世界に没頭できます。つまり本シリーズ・ファンにとってまことにありがたい一冊といえます。
読了日:5月12日 著者:小路幸也


時を生きる種族 (ファンタスティック時間SF傑作選) (創元SF文庫)時を生きる種族 (ファンタスティック時間SF傑作選) (創元SF文庫)感想
私が読みたかったのはロバート・F・ヤングの「真鍮の都」。時間ものロマンチックSFとして有名な作品故である。読んで満足。やはり私はヤング好きです。もう一編、思いがけなくロマンチックSFの名作に出会ってしまった。「緑のベルベットの外套を買った日」です。ミルドレッド・クリンガーマンという作家は読んだことはおろか名前を聞くのも初めてだったが、いいですねぇ。読んで得した気分、幸せな気分になります。ヘヴィーなSFファンからは馬鹿にされるかもしれないが、私はこうした作品が大好きです。
読了日:5月11日 著者:R・F・ヤング,フリッツ・ライバー他


ブロードウェイの天使 (新潮文庫)ブロードウェイの天使 (新潮文庫)感想
短編12編の”ラニアン・ア・ラ・カルト”。表題作「ブロードウェイの天使」はもちろんのこと、「マダム・ラ・ギンプ」「ミス・サラ・ブラウンのロマンス」「レモンドロップ・キッド」も素晴らしい。私の心をズドンと撃ち抜きました。アメリカらしい人情味が感じられます。たしか単行本の『野郎どもと女たち』が本棚に置いてあるはず。もう一度読もう。スカイとサラに会うために。
読了日:5月1日 著者:デイモン・ラニアン



読書メーター