佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『ようこそ、わが家へ』(池井戸潤:著/小学館文庫)

『ようこそ、わが家へ』(池井戸潤:著/小学館文庫)を読みました。

いつもながらグイグイ読ませる池井戸スタイル。ストーリーも銀行マンの主人公が出向先企業内部の不正を暴いていく企業もの、お得意のスタイルである。今作ではそれに自分の家庭がストーカー被害に遭うという恐怖も付け加わっている。この先いったいどうなるの・・・? という思いで頁をめくる手が止まらないというのも池井戸氏の小説を読んだ時にいつも経験することです。読者の求めるものを、期待に違わぬ水準で提供し続ける池井戸氏の職人技に驚嘆します。

 

 

ようこそ、わが家へ

ようこそ、わが家へ

 

 

最後に出版社の紹介文を引きます。

恐怖のゲームがはじまった

真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。
花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。さらに車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。
執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。
一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから、窮地に追い込まれていく。
直木賞作家が“身近に潜む恐怖"を描く文庫オリジナル長編。