佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『中山道69次を歩く 究極の歩き方120 (改訂版)』(岸本豊:著/信濃毎日新聞社)

中山道69次を歩く 究極の歩き方120 (改訂版)』(岸本豊:著/信濃毎日新聞社)を読みました。

 これはすばらしい。街道の全行程と宿周辺を地形図で詳しく示し、街道の現況が車通行可能、徒歩道、通行不能に分類されて表示されている。そのうえ街道を正確にたどるためのポイントを120カ所取り上げてあるので、私のようにこだわりたい人間にはうれしい。特にすばらしいのは街道の見所1330カ所を地図に表し案内してあるところ。たとえば落合宿、『夜明け前』に登場する芭蕉「木曽の穐」の句碑のところは「この穐という字が気に入らん、これでは木曽の蝿としか読めない」と解説があり、私は「おぉ~、これは見逃してはなるまい」などとにやつきながら読みすすめたのであった。(笑)

 この本をリュックサックに入れてチャリンコで旅する日々を夢想するこのごろである。

 

中山道69次を歩く 究極の歩き方120(改訂版)

中山道69次を歩く 究極の歩き方120(改訂版)

 

 

 最後に出版社の紹介文を引きます。

2011年11月、改訂版となりました。道中「一里塚」の場所をすべて特定して紹介するほか、地図や各宿場のタイトル部分も見やすくリニューアルしました(ISBNコードも変更になっています)。 歴史街道への関心が高まっている今日、中山道ほど変化に富み、美しい自然や歴史景観が多く残されている所はほかにありません。本書は江戸・日本橋から信州を通り京都・三条大橋までを、地図と詳しいイラストを見比べながら写真で楽しく旅を体験できるように構成しています。 著者の岸本さんは軽井沢町追分に、自らつくった中山道69次資料館の館長です。古地図、古い写真、現地調査により正確なルート発見(30ヵ所は初公開)に力点を置き、究極の歩き方として紹介しています。歩く道、車の道、アドベンチャーな道、安全快適な道などいずれかを選択できるように図示しています。歩くほか自転車や車でも気軽に現地を訪ねてください。きっと新しい発見と心身のリフレッシュが待っています。