『蕎麦屋酒』(古川修・著/光文社知恵の森文庫)を読みました。
蕎麦屋は酒を飲むところである。店にはいるとまずは酒肴を楽しみながら酒を飲む。いわゆる蕎麦前である。酒肴は定番のもの。あれこれたくさん酒肴を出す店はよろしくない。いろいろな酒肴と酒を楽しみたければ居酒屋に行けばよい。少ない酒類の酒肴で酒を飲み、そのあとで蕎麦をたぐる。ゆっくりくつろぐが長居はしない。このシンプルなスタイルを貫くことが粋というものだ。
最後に出版社の紹介文を引きます。
まずは板わさ、焼き味噌、たたき海苔など、簡単な酒肴でお酒を一本。さらに、出汁巻き玉子、天ヌキ、鴨焼きに合わせてもう一本。最後に蕎麦切りをたぐる。日本人に生まれてよかったぁ――。蕎麦と酒に関する豊富な知識と愛を基に、究極の大人の愉しみである「蕎麦屋酒」の極意を伝授。老舗から新店まで、五感で選んだ蕎麦屋ガイド付き。
杉浦日向子さんの『ソバ屋で憩う』とあわせて私のバイブルとしたい。