『死が二人を』(エド・マクベイン:著/ハヤカワ・ミステリ文庫)を読みました。
87分署シリーズ第9弾です。
まずは出版社の紹介文を引きます。
警察に日曜日はない。初夏のさわやかな微風も明るい陽ざしも、一旦緩急あれば刑事にはもどかしいばかりだ ── 妹の結婚式当日も、キャレラはその花婿となるトミイに電話でたたき起こされた。彼の家を至急訪れたキャレラがそこで見たものは、なんと、小箱にうずくまる猛毒の黒後家蜘蛛だった! しかも、”花婿に”とのカードまで添えられて……晴れの日に起きた忌わしい事件をセミドキュメント・タッチで描くシリーズの逸品
87分署シリーズ・第9弾。シリーズに多く登場するスティーヴ・キャレラの妹の結婚式に絡む殺人計画。キャレラがイタリア系アメリカ人だけに、作品全体に漂うキャレラ家の家族愛が本作に味わいを加えている。殺人も格闘場面もあるものの、最後はめでたしめでたし。コットン・ホースとクリスチン・マクスウェルの恋の駆け引きも微笑ましく、今後どんな展開を見せるのか楽しみ。ついにスティーヴとテディの間の子供が生まれた。「両方だ」って双子ってこと?
【87分署シリーズ】
- 警官嫌い(1956年) 既読
- 通り魔(1956年) 既読
- .麻薬密売人(1956年) 既読
- ハートの刺青(1957年) 既読
- 被害者の顔(1958年) 2014/07/14 既読
- 殺しの報酬(1958年) 2015/07/28 既読
- レディ・キラー(1958年) 2015/07/31 既読
- 殺意の楔(1959年) 2015/07/28 既読
- 死が二人を(1959年) 2015/08/01 既読
- キングの身代金(1959年)
- 大いなる手がかり(1960年)
- 電話魔(1960年)
- 死にざまを見ろ(1960年)
- クレアが死んでいる(1961年)
- 空白の時(1962年)
- たとえば、愛(1962年)
- 10プラス1(1963年)
- 斧(1964年)
- 灰色のためらい(1965年)
- 人形とキャレラ(1965年)
- 八千万の眼(1966年)
- 警官(さつ)(1968年)
- ショットガン(1969年)
- はめ絵(1970年)
- 夜と昼(1971年)
- サディーが死んだとき(1972年)
- 死んだ耳の男(1973年)
- われらがボス(1973年) 既読
- 糧(1974年)
- 血の絆(1975年)
- 命果てるまで(1976年)
- 死者の夢(1977年)
- カリプソ(1979年)
- 幽霊(1980年)
- 熱波(1981年)
- 凍った街(1983年)
- 稲妻(1984年)
- 八頭の黒馬(1985年)
- 毒薬(1987年)
- 魔術(1988年)
- ララバイ(1989年)
- 晩課(1990年)
- 寡婦(1991年)
- キス(1992年)
- 悪戯(1993年)
- 87分署に諸人こぞりて(1994年)
- ロマンス(1995年)
- ノクターン(1997年)
- ビッグ・バッド・シティ(1999年)
- ラスト・ダンス(2000年)
- マネー、マネー、マネー(2001年)
- でぶのオリーの原稿(2002年)
- 歌姫(2004年)
- 耳を傾けよ!(2004年)
- Merely Hate(2005年)
- 最後の旋律(2005年)