佐々陽太朗の日記

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『アテルイの遺刀 - 秘闘秘録 新三郎&魁』(中谷航太郎・著/新潮文庫)

アテルイの遺刀 - 秘闘秘録 新三郎&魁』(中谷航太郎・著/新潮文庫)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。

秘宝を手に入れた新三郎&魁vs謎の巨人!!! 太古の昔から現れた、アイヌの秘剣は何をもたらすのか? 物語はさらなる展開へ大きく動く! 書下ろしノンストップ時代活劇。第五弾!

山の一族と二手に別れた新三郎&魁は、秘宝「覇王のギヤマン」を手に入れた。しかし新たな追っ手の匂いを嗅ぎ付け、箱根の砦で迎え撃つ。その相手は浪人、商人、僧形の者らに加え、火縄を使わない謎の銃を持つ異形の巨人。一方、カムイの導きにより、北へ向かったオババと沙伎は仙台を過ぎ、さらに旅を続ける。物語は大団円を迎える直前の最終局面に入った! 好評シリーズ第五弾。 

 

 

アテルイの遺刀: 秘闘秘録 新三郎&魁 (新潮文庫)

アテルイの遺刀: 秘闘秘録 新三郎&魁 (新潮文庫)

 

 

 このシリーズも物語がいよいよ佳境に入ってきた。「覇王のギヤマン」をめぐる動きがめまぐるしい。それにしても「覇王のギヤマン」がどういう意味を持つのか、カムイの意志は何を目指しているのか、相変わらず不明のままである。私の中で早く真実を知りたい欲求は沸点を超えた。そんな「早く続きを読ませろ」状態の中でこの終わり方、ずるいぞ中谷航太郎。この時点で次作を読まずにいられる読者はいるものか。はいはい、読みますよ。次は『シャクシャインの秘宝』、いよいよ完結編だ。