佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『幸せの条件』(誉田哲也・著/中公文庫)

『幸せの条件』(誉田哲也・著/中公文庫)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。

恋も仕事も中途半端、片山製作所勤務の「役立たずOL」梢恵に、ある日まさかの社命が下された――単身長野に赴き、新燃料・バイオエタノール用のコメを作れる農家を探してこい。行く先々で断られ、なりゆきで農業見習いを始めた24歳に勝算はあるか!? 働くこと、生きることの意味を問う、『ジウ』シリーズ著者による新境地。

 

幸せの条件 (中公文庫)

幸せの条件 (中公文庫)

 

 

読んで幸せな気持ちになれる小説です。正直なところ農家に育った私にとって、小説中で稲作の過程を記述してあるところはまどろっこしかった。しかし、現代において多くの読者にはそういう説明的な記述も必要なのだろう。その部分を除けば、物語にグイグイ引き込まれ一気読みでした。本書を読んだことがきっかけになり石川英輔氏の大江戸シリーズ(講談社文庫)を読みたくなり、全七巻を購入。年末年始に読み切ってしまおうかと考えています。楽しみです。良き年の暮れです。