佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『利休にたずねよ』(山本兼一・著/PHP文芸文庫)

昨日、旅行で大徳寺を訪れるに際し、もう一度読んだものです。4年ぶりの再読です。

秀吉が関白であった頃の大徳寺山門がいかようであったのだろうと思い浮かべながら、利休の木像に端を発し、古溪宗陣、千利休石田三成徳川家康前田利家前田玄以細川忠興古田織部などなどの人生がここで交錯したのだなぁと感慨深い。大仙院の書院にある茶室で、利休が茶を点て、秀吉の「花を活けよ」という言いつけに、利休は茶室には活けず、外の枯山水の石に金物の花入を置いて水を打ち、花を飾ったという逸話の庭石を目の当たりにすることもできました。大徳寺納豆を食べ、古田織部もこの味を楽しんでいたのだなとニタリとしました。

なかなかの幸せ旅でした。

 

 

利休にたずねよ (PHP文芸文庫)

利休にたずねよ (PHP文芸文庫)