ウェルズの日記

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『撃てない警官』(安東能明・著/新潮文庫)

『撃てない警官』(安東能明・著/新潮文庫)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。

総監へのレクチャー中、部下の拳銃自殺を知った。柴崎令司は三十代ながら警部であり、警視庁総務部で係長を務めつつ、さらなる出世を望んでいた。だが不祥事の責任を負い、綾瀬署に左遷される。捜査経験のない彼の眼前に現れる様々な事件。泥にまみれながらも柴崎は本庁への復帰を虎視眈々と狙っていた。日本推理作家協会賞受賞作「随監」収録、あなたの胸を揺さぶる警察小説集。 

 

撃てない警官 (新潮文庫)

撃てない警官 (新潮文庫)

 

 

友人Iさんから借りた本。安東能明氏初読みです。必ずしも正義が貫かれる組織でない警察の裏側を描いて面白い。どんな組織にもその組織独特の事情があり、風土がある。潔癖に遵法にこだわると不都合が生じることもある。所謂大人の事情というやつか。主人公の心のあり方の変遷が興味深い。

「子路第十三の十八 父は子の為めに隠し、子は父の為に隠す、直きこと其の内に在り」 

いろいろ考えさせられる仕事小説でした。