佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『千両花嫁――とびきり屋見立て帖』(山本兼一・著/文春文庫)

『千両花嫁――とびきり屋見立て帖』(山本兼一・著/文春文庫)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。

京で屈指の茶道具屋の娘・ゆずと奉公人の真之介は、駆け落ち同然で夫婦となり、道具屋「とびきり屋」を三条木屋町に開く。そこでは近藤や芹沢、龍馬がお客にやって来ては、騒動が起こり……。混乱する幕末の京を舞台に、“見立て”と“度胸”で難題を乗り切ってゆく夫婦を描く「はんなり」系痛快時代小説。 

  

千両花嫁―とびきり屋見立て帖 (文春文庫)

千両花嫁―とびきり屋見立て帖 (文春文庫)

 

 

老舗の茶道具屋の娘と奉公人の駆け落ち。そんな二人がお互いに協力し合って自分たちの開いた道具屋をもりたてていくほほえましい話にほっこり。高杉晋作勝海舟坂本龍馬武市半平太岡田以蔵近藤勇芹沢鴨土方歳三など歴史上実在した人物を登場させ虚実をブレンドして編み上げた物語は楽しい。どうやら著者も新撰組にはあまり良い感情を持っていらっしゃらない様子。私もまったく同感でございます。シリーズになっており『ええもんひとつ』『赤絵そうめん』『利休の茶杓』と第四弾まで発売されている様子。当然追いかけまする。