佐々陽太朗の日記

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『鏡の欠片 御広敷用人 大奥記録(四)』(上田秀人・著/光文社時代小説文庫)

『鏡の欠片 御広敷用人 大奥記録(四)』(上田秀人・著/光文社時代小説文庫)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。

竹姫付きの御広敷用人となった水城聡四郎は、八代将軍吉宗の命で購った鏡を竹姫の元へ届ける。しかし、そこには思わぬ刺客が待っていた。一方、大奥の中では、吉宗の寵愛を受けるまだ幼き竹姫に対して執拗な嫌がらせが始まった。そして、聡四郎に伸びる最強の刺客の魔手。聡四郎、危し!城の内外を舞台に壮大な物語が広がる大人気シリーズ、意外な展開の第四弾登場。

 

鏡の欠片: 御広敷用人 大奥記録(四) (光文社時代小説文庫)

鏡の欠片: 御広敷用人 大奥記録(四) (光文社時代小説文庫)

 

 

げに怖ろしきは大奥、いや女の本性というべきか。竹姫に対する嫌がらせの陰湿なこと。「てめえら人間じゃねえ、たたき切ってやる!」と吠えそうになったところ、お客あしらい役の野笛をギャフンと言わせた紅の啖呵に溜飲がさがった。