佐々陽太朗の日記

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YouTubeで落語  Vol.004 『愛宕山』(桂米朝)

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Vol.004 『愛宕山』(桂米朝

 

『新版 落語手帖』(矢野誠一・著/講談社)に紹介された274席のうちの4席目は『愛宕山』。これは上方の噺。やっぱり米朝師匠で聴きたいですね。

 この落語の味わいの一つにはめものがある。噺の途中でお囃子や鳴り物がふんだんに使われるのだ。春の野辺の開放的な雰囲気や、幇間たちの山行きの様子などがこれらのはめもので効果的に演出され、噺に華やいだ楽しさを添える。噺家と下座の呼吸がピッタリと合うところが名人芸。米朝師匠の語り口も冴える。

 

・・・さあ皆ぞろぞろぞろぞろと一同がともをいたしまして、鴨川を渡ります。
どんどんどんどん西へ進んで三条のお城をしりめに殺して野辺へ出てまいりますというと、何し、春先、遠山に霞がたなびいて空にはひばりがちゅんちゅんとさえずっていようか、下にはかげろうが燃えていようか、れんげ、たんぽぽの花盛り、麦が青々と伸びて菜花の花が彩っていようという中、やかましゅうていってやって参ります。
その道中の陽気なこと。 ♪ド、ドン・・・

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桂米朝 Beicho Katsura 愛宕山 1/2 落語 Rakugo


桂米朝 Beicho Katsura 愛宕山 2/2 落語 Rakugo