ウェルズの日記

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YouTubeで落語 Vol.005 『あたま山』

YouTubeで落語 Vol.005 『あたま山

『新版 落語手帖』(矢野誠一・著/講談社)に紹介された274席のうちの5席目は『あたま山』。上方では『さくらんぼ』という名で語られる。しかし寄席で多くはかからないようだ。噺家がよほど上手く語らないと客がついてこないからだろう。というのは、この噺がまことに奇妙奇天烈、摩訶不思議、奇想天外、荒唐無稽な噺だからである。特に物事がきちんと収まるところに収まらないと気が済まないようなマジメで几帳面な人はまずついて行けない。噺の随所に「そんなことあるはずが・・・」というところがあり、厳格で狭い心では受け入れがたいだろう。では逆にこの噺をいい加減に楽しめば良いかというと、それでは聴き方として浅いだろう。噺のあらすじは吝嗇な男が、ケチがたたりひどい目に遭うという落語でしばしば取り上げられるパターンだ。しかしこの噺が創り出す世界はファンタジーを越えたシュールレアリスムである。観客は噺家の言葉を脳内でイメージに変換し、この独特の世界を楽しむことを求められる。

では鈴々舎馬桜で聴いてみましょう。音源のみですが、独特の世界を堪能したい。

 

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