佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『ローカル線で行こう!』(真保裕一・著/講談社文庫)

『ローカル線で行こう!』(真保裕一・著/講談社文庫)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。

 「お金がないなら、知恵を出すのよ!」赤字ローカル線の再生を託されたのは、地元出身の新幹線カリスマ・アテンダント篠宮亜佐美、31歳。沿線住民やファンを巻きこむ企画をくり出し、体あたりで頑張る姿に社内も活気づく。しかし不穏な事件が相次いで亜佐美たちは頭をかかえることに。逆転の手はあるのか?

 

ローカル線で行こう! (講談社文庫)

ローカル線で行こう! (講談社文庫)

 

 

 かなり楽しめるお仕事小説でした。たとえ困難に思えることであっても、あきらめず熱意を持って頑張れば必ず良い結果が得られる。心ある者は味方してくれる。最後は正義が勝ち、邪な者は追い払われる。誰かから「世の中そんなあまいもんじゃない!」とおしかりを受けそうだが、小説の中ではそうあって欲しい結末を迎えることが可能だ。フィクションだと分かっていても、心あたたまり、胸が熱くなる。元気が出てくる。だから私は小説が好きなのだ。

 真保氏の「行こう!」シリーズの他作、『デパートへ行こう!』『遊園地に行こう!』も読んでみたい。

 それから山本幸久氏の小説も久しぶりに読みたくなった。

 あぁ、気分爽快。