佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『森崎書店の日々』(八木沢里志・著/小学館文庫)

森崎書店の日々』(八木沢里志・著/小学館文庫)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。

 

本の街・神保町を舞台にした青春恋愛映画の原作小説。

 

交際を始めて1年になる恋人から、突然、「他の女性と結婚することになった」と告げられた貴子は、深く傷ついて、ただ泣き暮らす毎日を送ることになった。職場恋愛だったために会社も辞めることになった貴子は、恋人と仕事をいっぺんに失うことに。そんなとき叔父のサトルから貴子に電話がかかる。叔父は40代、奥さんの桃子さんに家出され、ひとりで神保町で「森崎書店」という古書店を経営していた。飄々としてつかみどころがなく、親類の間では変人として通っていたサトル叔父、小さい頃は貴子も遊んでもらったこともあったものの、ここ数年は交流はなかった。その叔父からの連絡は、「店に住んで、仕事を手伝って欲しい」というものだった。誰かの救いを求めていた貴子は、叔父の申し出を受け入れて、本の街のど真ん中に住むことになった――。

 

物語の1年半後を描いた続編小説「桃子さんの帰還」も収録。

 

 

森崎書店の日々 (小学館文庫)

森崎書店の日々 (小学館文庫)

 

 

 イイ! 何がイイかといって、主人公が失恋の末に住んだ部屋の環境がイイ。「余計なものはひとつとしてなく、手を伸ばせば本がそこにある」 最高じゃないですか。しかも、その部屋は古本屋の二階ときた。しかも、しかも、その古本屋は神田にあるときた。超最高じゃないですかっ! あぁ、私もそんなところに住んでみたい。

 物語は二つのピュアなラブストーリー。イイじゃないですかっ!!