『新版 落語手帖』（矢野誠一・著／講談社）に紹介された２７４席のうちの２１席目は『牛ほめ』（別名：池田の牛ほめ）。笑福亭松喬師匠で聴きます。
枕で語られる「ほめる」ことの難しさがちょいと深い。
物事で一番難しいのはなにかちゅうたら「ほめる」ということやそうです。「ほめる」というのは何が難しいゆうたら、”本音やないです”からな。・・・。世の中、本音でゆうて、わぁーうれしかったゆうのはほとんど九割ございません。だから、どっかでウソをまじえないとということになりますんで・・・。 ”人間、正直が一番”ということでやると、たいがい喧嘩になりますんで。まぁ、そういう点、そのぉー、どこかに気をつかわないかんというのが大事でございますが・・・
