ウェルズの日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

2016年12月の読書メーター

12月の読書メーター

読んだ本の数:6

読んだページ数:1388

ナイス数:908

 

 先月は何かと忙しく、普段の半分程度しか本が読めなかった。しかし、様々な意味で有意義な読書であった。「社葬」という特殊なものを研究したこと、世界的にも、歴史的にも評価の高いSF『タイタンの妖女』を読めたこと、浅田次郎の泣かせにボロボロにやられたこと、本としては奇種といえる『城崎裁判』を手に入れたこと、『図書館へ行こう』と『おひとり京都の愉しみ』で今後の自転車旅の愉しみが何倍、いや何十倍にも増えたこと。

 いやぁ、本って本当にイイものですね!


おひとり京都の愉しみ (光文社新書)

おひとり京都の愉しみ (光文社新書)感想車に自転車を積んで或いは新幹線で輪行して京都へ旅をするのが愉しみになっている。何も考えず、目的も持たずポタポタ走る時もあれば、テーマを決めて走ることもある。桜、紅葉といった季節の美を愛でる旅、美術館、神社仏閣といった歴史的、審美的なものを求めるアカデミックな旅、美味しい食べ物屋、居酒屋をめぐるグルメ旅、本屋、古書店をまわる趣味の旅など、およそどのような欲求にも応えてくれそうな懐の深さを持つ町、それが京都だ。本書で紹介されたスポットに印をつけると私のGoogleマップは☆だらけです。 読了日:12月31日 著者:柏井壽


城崎裁判城崎裁判感想この本、ストーンペーパーという非常に耐水性の高い紙を使っているらしい。そしてブックカバーはまごう事なき「タオル」である。だからといって、風呂に持ち込んで読めるかというと、そこにはそうとうな葛藤がある。本を湿った環境に置くなど、しかもあろうことか湯船につかって読もうなどと、極悪非道、人非人の所業である。ひとかどの読書家ならば決してそのような振る舞いに及ぶものではあるまい。私は”ひとかどの読書家”ではないかもしれないが、少なくともそうありたいと願う者である。できない。やってみたいが、で・き・な・い!(涙)読了日:12月23日 著者:著者・万城目 学/編集・BACH/装丁・長嶋りかこ/NPO法人 本と温泉

図書館へ行こう! ! (洋泉社MOOK)図書館へ行こう! ! (洋泉社MOOK)感想こうした特集ものは良いですねぇ、ワクワクしますね。訪れたいスポットが見つかり、あちこちを旅するときの訪問先としてたいへん参考になります。もし行けないとしても、そこに旅することを想像するだけで楽しい。比較的近くの町・赤穂市や、何度も訪れた町・金沢にこんなステキな図書館があったことに驚くやら、何故これまで行かなかったのかと悔しいやら複雑な気分である。早速Google マップに☆印を入れ、次回訪れたときのためにマークしました。読了日:12月23日 著者:

天切り松 闇がたり 5 ライムライト (集英社文庫)天切り松 闇がたり 5 ライムライト (集英社文庫)感想全六夜の闇がたり。私の好みは「第二夜・月光価千金」。振袖おこんがめったやたらとカッコイイ。安吉への思い断ちがたく、切ない。ふたつめ「第四夜・薔薇窓」。浅田氏が描く薄幸の女性は、いつだってそっと抱きしめたくなる。あぁ、もう目頭が・・・。さらにもう一つ「第五夜・琥珀色の涙」。こいつはもうダメです。通勤バスの車中でウッ!っと唸った瞬間、涙がボロボロ。かろうじて嗚咽をもらすことだけはこらえたが、溢れる涙を止めることは出来なかった。いつものことだが浅田文学への心地よい(しかし少々みっともない)敗北でした。読了日:12月23日 著者:浅田 次郎

タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫SF)タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫SF)感想サロの存在が人間と機械の境界線がどこにあるのかと想起させる。それは四十年前にフィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢をみるか?』を読んだ時に抱いたものと同様のものだ。ある種の感情を持ち、悩み、自殺を図るサロの存在は機械の域を超越した存在と認めざるを得ないのではないか。この難問に挑むためにもう一度『アンドロイドは電気羊の夢をみるか?』を読み直そうか。いや、それよりトラルファマドール星が舞台になっているという小説『スローターハウス5』を読む方がよいか。いやいや、同名の映画の出来も良いらしい。迷う・・読了日:12月19日 著者:カート・ヴォネガット・ジュニア

社葬―準備と対策のすべて社葬―準備と対策のすべて感想前半はXデーを迎える前から、Xデーその日、その後というかたちのドキュメンタリー風に仕上げてある。企業で総務系の仕事をしている人間には臨場感たっぷりの書きぶりである。後半は実務的な解説。いろいろなかたちが考えられ、してはいけないことはあっても、こうしなければならないということはないのだと気づかされる。「一瞬先は闇」、ならば「用意周到」「転ばぬ先の杖」と準備しておきたいがなかなかそうはいかぬ。死を冷徹に見つめるのは個人としても組織としても難しいものだ。読了日:12月12日 著者:碑文谷 創,公益社

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