佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『鴨川食堂 いつもの』(柏井壽・著/小学館文庫)

『鴨川食堂 いつもの』(柏井壽・著/小学館文庫)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。

食にA級もB級もありまへんけど、人間にも一流も三流もありまへん。みな同じです。京都・東本願寺近くで鴨川流、こいし親娘が営む食堂では、思い出の「味」を捜してくれるという。父と一緒に食べた料亭のかけ蕎麦、娘が結婚前に作ってくれたカレーライス、初恋の相手との思い出が詰まった焼きそば、裏切ってしまった女性の実家で出された餃子、親友の母がふるまってくれたオムライス、空腹に耐えきれず手を出してしまったコロッケ。食が呼び覚ます温かな記憶にふれ、依頼人は明日への一歩を踏み出してゆく。連続ドラマ化記念、シリーズ初の文庫書き下ろし!

 

鴨川食堂いつもの (小学館文庫)

鴨川食堂いつもの (小学館文庫)

 

 

人間関係には様々なこじれや屈託がある。すれ違いや齟齬、元に戻せないことへの後悔と反省。食を通じて凝り固まってしまった心をほぐし、癒やしてくれる。鴨川食堂はそんな場所だ。六話の短編にほっこり温めていただきました。