ウェルズの日記

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『鏡の花』(道尾秀介・著/集英社文庫)

『鏡の花』(道尾秀介・著/集英社文庫)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。

少年が解き明かそうとする姉の秘密、曼珠沙華が物語る夫の過去、製鏡所の娘が願う亡き人との再会……。「大切なものが喪われた、もう一つの世界」を生きる人々。それぞれの世界がやがて繋がり合い、強く美しい光で、彼らと読者を包み込む。生きることの真実を鮮やかに描き出すことに成功した、今までにない物語の形。ベストセラー『光媒の花』に連なり、著者の新しい挑戦が輝く連作小説。

 

鏡の花 (集英社文庫)

鏡の花 (集英社文庫)

 

 

 もともと道尾秀介氏を苦手だと感じていたのだ。しかし『光媒の花』がなかなか読み応えがあったので、二匹目のドジョウを狙って読んでみた。うーん、やはり苦手だと思ってしまった。読んでいて落ち着かない。どこか不気味なところがあり、心が安まらないのだ。温かいところもあるにはあるのだが、なんとなく優しさに欠ける気がする。そんな甘っちょろいものを小説に求めるなというお叱りもあろう。しかし私は小説にそれを求めるのだ。好みの問題なのだ。仕方あるまい。