『つまをめとらば』(青山文平・著/文藝春秋)を読みました。
まずは出版社の紹介文を引きます。
第154回直木賞受賞作
女が映し出す男の無様、そして、真価――。
太平の世に行き場を失い、人生に惑う武家の男たち。
身ひとつで生きる女ならば、答えを知っていようか――。
時代小説の新旗手が贈る傑作武家小説集。
「ひともうらやむ」「つゆかせぎ」「乳付」「ひと夏」「逢対」「つまをめとらば」
男の心に巣食う弱さを包み込む、滋味あふれる物語、六篇を収録。
昨日、第156回直木賞受賞作『蜜蜂と遠雷』(恩田陸・著/幻冬舎)を読んだ。読もうと思いながら本棚に積読本となっていた本書(第154回直木賞受賞作)のことを思いだし手に取った。買った時には読む気満々であったのだが、ハードカバーはとにかくかさばるのでついつい本棚に置いたままとなってしまっていたのだ。
読めて良かった。なかなか味わい深い。
感想はただひとつ。
女にはかなわない。
それだけだ。