ウェルズの日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

2017年1月の読書(まとめ)

 先月の読書はいろいろな意味で充実していた。1月7日にBOOK AND BED TOKYO - 京都店に宿泊し、本棚の奥に潜り込む形で、それこそ本に埋もれるようにして眠った。憧れの書店「ホホホ座」や「誠光社」にも行った。直木賞受賞作を読んだ。旅に関する本を読み、自転車旅行のプランも練れた。今年も良い年になりそうだ。

 

2017年1月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:2919ページ
ナイス数:1652ナイス

西日本のうつわをめぐる、手仕事旅行 (えるまがMOOK)西日本のうつわをめぐる、手仕事旅行 (えるまがMOOK)感想
岡山・倉敷鳥取、島根、篠山、信楽・伊賀とそれぞれにサイクリングコースを頭の中で練りながら読み進めると楽しい。例えば岡山。 岡山駅まで輪行。駅から後楽園方面へ向かい旭川を遡る。→田園に佇む雑貨店「ANTONYM」でアンティーク→南へ下り「麒麟食堂」でチキンライスの昼食→「くらしのギャラリー本店」で仁科聡氏セレクトのうつわ。→早島町「石川硝子工藝舎」→倉敷「旅館くらしき」に投宿。→翌朝「倉敷堤窯」見学→昼食「名代とんかつ かっぱ」とんかつ。→大原美術館倉敷意匠アチブランチで伝統工芸品→倉敷駅から輪行
読了日:1月28日 著者:


煮もの 炊きもの煮もの 炊きもの感想
こうした写真入り料理本を、これは美味そうだ、これ今度の休みに作ってみようなどと味を想像しながら頁を捲っていくのは楽しい。紹介された料理をそのまま作っても良いが、これまで自己流で作ってきた料理をアレンジするヒントにするのも良い。本書の良いところは、手軽に作れるものばかりだということ。ただし、それではつまらないので、ちょっとした驚きがちりばめてある。私のように技術はないが料理は好きという素人にぴったしの本だ。輝けるMTR(最も作ってみたい料理)は「マッシュルームとパプリカのアンチョビごはん」でした。
読了日:1月22日 著者:真藤舞衣子


つまをめとらばつまをめとらば感想
昨日、第156回直木賞受賞作『蜜蜂と遠雷』(恩田陸・著/幻冬舎)を読んだ。読もうと思いながら本棚に積読本となっていた本書(第154回直木賞受賞作)のことを思いだし手に取った。買った時には読む気満々であったのだが、ハードカバーはとにかくかさばるのでついつい本棚に置いたままとなってしまっていたのだ。  読めて良かった。なかなか味わい深い。  感想はただひとつ。  女にはかなわない。  それだけだ。
読了日:1月22日 著者:青山文平


蜜蜂と遠雷蜜蜂と遠雷感想
直木賞受賞、心よりお祝い申し上げます。恩田氏は本書で音楽の神様から愛されることの僥倖、そしてそれとは裏腹の災厄。感性と感性がふれ合い、ぶつかり合い、融合することで到達する高揚感。それとは逆に、もし高みを知らなければ感じようもなかった羨望と嫉妬を描ききったと思えます。  また、演奏を評価する描写の巧みさ、豊かな語彙に舌を巻くことしきり。例えば二次予選のジェニファー・チャンの演奏を表現した部分など、読者はたる私は実際にその演奏を聴いたわけではないのにあぁそういう感じよく分かるとストンと腑に落ちました。
読了日:1月22日 著者:恩田陸


鴨川食堂おまかせ (小学館文庫)鴨川食堂おまかせ (小学館文庫)感想
このところ柏井壽氏の京都ものを読むことが多い。先週、京都へ旅するにあたりあれこれ研究したかったこともある。その流れで人気シリーズの本書も発売から日を置かずして購入。なにせこの読みやすさなので、鞄に入れて会社に向かえば通勤中に半分、神戸に出張する際の電車中で半分とすぐに読めてしまう。あれこれ難しいことを考えずに、ほっこりした人情噺に身を任せ、あぁ、腹が減ったなぁ、今日の昼は何を食べようかなどと日常に埋没していれば心地よい。それにしても、お父ちゃんの作るお任せの昼ご飯はメニューを見るだけでよだれが出そうだ。
読了日:1月17日 著者:柏井壽


鏡の花 (集英社文庫)鏡の花 (集英社文庫)感想
もともと道尾秀介氏を苦手だと感じていたのだ。しかし『光媒の花』がなかなか読み応えがあったので、二匹目のドジョウを狙って読んでみた。うーん、やはり苦手だと思ってしまった。読んでいて落ち着かない。どこか不気味なところがあり、心が安まらないのだ。温かいところもあるにはあるのだが、なんとなく優しさに欠ける気がする。そんな甘っちょろいものを小説に求めるなというお叱りもあろう。しかし私は小説にそれを求めるのだ。好みの問題なのだ。仕方あるまい。
読了日:1月17日 著者:道尾秀介


DECO・CHAT[デコ・シャ] vol.1 旅と本のコラムDECO・CHAT[デコ・シャ] vol.1 旅と本のコラム感想
先週、京都本屋めぐり中「ホホホ座」で買い求めたものです。 本の仕事にかかわる二五人の執筆者の旅と本について書かれた随想。安心するなぁ、こういうの。こういう感じ方をする人は世の中に多くはないけれど、そう少なくもないのだ。今、バスの中で読み終えました。目的地まで約二〇㎞の道のり。今日は大雪で乗車したバス停ですでに二〇分遅れ。いつ到着するやら。でもこの本のおかげで不思議とイライラはない。毎日通い慣れた道だけれど、今日はちょっとした旅気分だ。鞄にはもう二冊の文庫本が入っている。もっと遅れろ。読書三昧のバス車中。
読了日:1月15日 著者:deco社


鴨川食堂いつもの (小学館文庫)鴨川食堂いつもの (小学館文庫)感想
人間関係には様々なこじれや屈託がある。すれ違いや齟齬、元に戻せないことへの後悔と反省。食を通じて凝り固まってしまった心をほぐし、癒やしてくれる。鴨川食堂はそんな場所だ。六話の短編にほっこり温めていただきました。
読了日:1月15日 著者:柏井壽

 


本屋と女の共犯関係本屋と女の共犯関係感想
先週、京都を自転車でポタポタ走った時に「ホホホ座」を訪れて買ったものです。 こういうのをリトルプレスって云うのでしょうか。 怪しげな題名、個性的なタッチの絵、本屋に行きたくなる文章、全て良かったです。土曜の朝にホッとしたひとときを作ってくれました。 先週行った本屋「ホホホ座」、「誠光社」。 行けなかった本屋「三月書房」(休みだった)、「ミシマ社の本屋さん」、「レティシア書房」、「Montag Booksellers」。 春にもう一度京都へ行こう。
読了日:1月14日 著者:PANKICHI(ぱんきち)


日本の居酒屋――その県民性 (朝日新書)日本の居酒屋――その県民性 (朝日新書)感想
「その土地を知るには居酒屋に行け」 その土地でどのような居酒屋が形成されてきたのか、その居酒屋でどのような酒の飲み方をしているのか、その振る舞いの傾向を見れば県民性が見えてくるというもの。居酒屋礼讃、居酒屋偏愛、居酒屋万能論である。 各県の県民性について太田氏の見立ては決めつけであって、偏向なきにしもあらず。しかし、名居酒屋を選ぶ太田氏の目は確かであるし、そもそも酒飲みの話に公平性や客観性など求めても仕方がないのだ。どんなふうに酒を飲むか、人それぞれでいい。
読了日:1月12日 著者:太田和彦


世界の美しい書店世界の美しい書店感想
書店は出逢いの場所。そこに本があり、読む人たちがいれば、どこにでも書店は存在できる。私はamazonで本を買うことが多いが、それは予め欲しい本が決まっている場合がほとんどだ。しかし書店には店主が客に読ませたいとする本がある。本の方から「どうだ、俺を読んでみないか?」と問いかけてくる。例えば今日、京都を旅して訪れた書店「ホホホ座」と「誠光社」でそんな本を3冊ばかり買い求めた。これを運命と云わずになんと云おう。書店に行けば、ほんのちょっぴり運命が変わる。そして、その分だけ少し幸せになれる。
読了日:1月8日 著者:今井栄一


サウスポーサウスポー感想
BOOK AND BED TOKYO - KYOTO に泊まって、何気なく手に取った本。旅先で、しかもこんなにぶっ飛んだ場所で読むからには普段の延長線上でない本を読むべきだろうと心が奥底で囁いたに違いない。淡い恋心を抱く少年少女の往復書簡。森見登美彦氏の『恋文の技術』ほどには悶々とした屈託を抱えず、三島由紀夫氏の『レター教室』ほど大人の機微をうがつことなく、ただただ初々しい。そこがいい。私には二度と獲得し得ない世界がここにある。老兵は死なず、ただ消え去るのみ。
読了日:1月7日 著者:ジュディス・ヴィオースト


ペギーの居酒屋 (角川文庫)ペギーの居酒屋 (角川文庫)感想
初・喜多嶋隆である。昨年暮れはしばらく居酒屋通いを封印していたこともあり「居酒屋恋し」の気分だったこと、正月疲れでなにか軽いものを読みたかったことがあり手に取った小説。あとがきに著者・喜多嶋氏が書いていらっしゃるとおり「誠実の頑張った人間が必ず幸せになれる」という作風を画に描いたような展開。心あたたまる物語として素直に愉しんだ。
読了日:1月6日 著者:喜多嶋隆


タオ―老子 (ちくま文庫)タオ―老子 (ちくま文庫)感想
奪うな、争うな、足りていると感じよ。高慢な奢りやとめどない欲は人を幸せにしない。タオにつながる人は、いまの自分に満足する。頑なになるな、無理やり事をなすな。堅いものではなく、柔らかくしなやかなものこそ強いのだ。勝とうとすれば負け、取ろうとすれば失う。虚ろとは受け入れる能力。大いなる流れを受け入れるには虚ろで静かな心でいることだ。無為とは何もしないことでは無い。余計なことをするなということだ。 http://jhon-wells.hatenablog.com/entry/2017/01/03/013633
読了日:1月2日 著者:

読書メーター