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ウェルズの日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

旬の会 酒蔵見学(木下酒造&此の友酒造)とシルク温泉・但馬の地酒を愉しむ会

 2017年2月4日から一泊二日で旬の会酒蔵見学に実施。旬の会では毎年新酒が搾られる頃に酒蔵見学に行く。そこに酒蔵があり、美味い酒が醸されていれば我々はどこまでも出かけるのだ。どんなに遠いところまででも労を厭わず出かけていくのだ。万難を排して出かけていくのだ。馬鹿なのだ。それでいいのだ。

 2月4日(土)は良く晴れた。集合時間は正午。集合場所は福知山駅。私は福崎から和田山まで播但線和田山から福知山までは山陰本線とのんびりローカル線を愉しみながら行くことにした。

 久しぶりの播但線は空いていた。私は二両編成の後ろ側に乗ったのだが、この車両には私ひとり。立春を迎え未だ寒さは緩んでいないが微かに春を感じる陽光の中、列車はゴトゴト走る。最高の気分だ。

 福知山駅ではシルク温泉の送迎バスが我々を拾ってくれた。昼飯は蕎麦と炊き込みごはん。ひとりに一本ずつ香住鶴の300ml瓶がついている。ここに着くまでそれぞれ移動中に各自ある程度飲んできているのだが、もう飲めないなどと云うヤツはひとりもいないのだ。私のテーブルは6人掛けであったが、当然の如く6本が空になるのだ。総勢20人だったので当然の如く20本が空になったのだ。20人の中には名前も知らない人もいるが、中途半端な人はひとりもいないという信頼感で結ばれているのだ。旬の会とはそうした会なのだ。

 お腹がいっぱいになった我々はふたたびシルク温泉の送迎バスに乗り京丹後市久美浜町にある木下酒造に向かった。

 木下酒造ではオックスフォード大学を卒業し、初の外国人杜氏となったフィリップ・ハーパー氏と営業の橋本氏のお話を聴きながら試飲させていただいた。我々は味見もするが、当然それを飲み下すのだ。一通り利き酒をした後、お気に入りの酒をグイグイ飲むのだ。その方が酒も喜ぶのだ。杜氏も醸した甲斐があるのだ。営業担当の頬がひきつるのだ。愉快なのだ。

 冷やで味わった酒を燗にしたらどうなるのだと研究心も旺盛なのだ。決していやしいのではない。飽くなき探究心のなせる技なのだ。

 ハーパーさんの酒を十二分に探求した我々は部屋飲み用の酒を買い求め、今夜の宿であるシルク温泉へ帰っていった。

 宿に着いた我々はまず風呂に入った。シルク温泉の湯は素晴らしい。肌がすべすべになるのだ。しっとりとした絹のような肌になるのでシルク温泉と云うのかも知れない。名前の由来を確かめたわけではない。間違っていたらごめんなさいなのだ。

 風呂上がりの我々は冷蔵庫に冷やしていたハーパーさんの酒(玉川 山廃)を飲んだ。時刻は夜6時、但馬の地酒を愉しむ会の開始は7時からである。それまでの一時間を飲まずに過ごすことなど到底考えられない。旬の会のメンバーはそういうヤツばかりなのだ。馬鹿なのだ。仕方がないのだ。

 コップ酒を飲みながら一時間を過ごすと7時になった。我々は酔っていても時計は正確に時を刻むのだ。食事会場に行くと但馬の三蔵の自慢の酒がどうだとばかり列んで我々を待ち受けていた。望むところである。

 出てくる酒、料理すべて申し分なし。私は心の中で「但馬バンザイ」と何度も喝采を送った。二時間ばかりで全ての酒、全ての料理を堪能した我々は、全員がよろけることもなくしっかりした足取りで部屋に戻った。このあたりが旬の会の底力である。さすがに部屋に戻った後は、布団に倒れ込み爆睡した。中にはこの後も部屋で飲み続けた強者もいたという。馬鹿なのだ。

 翌朝6時、スキッと目覚めた我々は朝風呂に入った。キチンと醸された酒は少々飲み過ぎても悪酔いはしない。外は雨模様だが気分は爽快である。朝飯も美味かった。二日酔いで「朝ごはん、食べれない~~」などという半ちくな野郎は旬の会にひとりもいないのだ。馬鹿なのだ。馬鹿だけれど素晴らしい仲間なのだ。

 朝食を腹一杯たべた我々は、バス車中で酒を飲みながら朝来市但東町にある此の友酒造に向かった。此の友酒造は小さな蔵である。しかしここ三年間全国新酒鑑評会で連続して金賞を取っている。また昨年7月に行われた世界一美味しい市販酒を決める「SAKE COMPETITION 2016」において吟醸部門の第一位に輝いた酒を醸した蔵である。総出品数1483点の中での第一位なのだ。素晴らしいではないか。

 蔵に到着し、見学する前に仕込み水を飲ませていただいた。まろやかな軟水でした。この蔵では最近、昔ながらの屋号「加古屋」の名を冠した酒を造っているのですが、これがまろやかで上品な甘さを持っている。この水にしてこの酒あり。納得です。ここでの利き酒は「KAKOYA YELLOW 純米吟醸 無濾過原酒 限定品」と「KAKOYA GREEN 純米無濾過原酒 限定品」でした。これはキリッと冷やして飲むとたまらん味です。当然二本とも買い求めました。

 此の友酒造の見学を終えた我々は帰途につくべく和田山に向かった。昼飯は希望軒のラーメン。

和田山から姫路方面へ播但線の快速に乗車。車中も立ち呑み。我々が乗った二両編成の後ろの車両は角打ち列車とあいなったのであった。めでたしめでたし。