『THE 百年宿』(双葉社スーパームック)を読みました。
まずは出版社の紹介文を引きます。
“いまだからできる大人の旅をしよう! "をテーマに、我儘なアクティブシニア層が求める、趣味を満喫するマニアックな旅のモデルプランを紹介。
「ワンテーマトラベル」をコンセプトにしたこのシリーズで、今回テーマに挙げるのは老舗旅館。
創業100余年を数える歴史的な宿を厳選して紹介してくれる。文化財に指定される木造建築、代々守られてきた源泉、土地の食材を使った心づくしの料理、時代時代の客の心をとらえてきたおもてなしの心・・・。百年の重みを感じる時間旅行を楽しませていただきました。
私の心をとらえたのは長野県下高井郡山ノ内町「金具屋」、熊本県八代市「金波楼」、新潟県阿賀野市「環翠楼」。写真で見る限りだが、建物の圧倒的な存在感とノスタルジー。行ってみるしかあるまい。
京都嵐山「渡月亭」には2年前に宿泊こそしなかったものの昼ご飯を食べたことがある。料理自慢の触れ込みに間違いはなかった。奈良ホテルには30年ばかり前に仕事がらみで泊まったことがあるが、当時の私にはその良さが十分には分からなかった。もったいないことだが、私のような凡人にはモノの良さが分かるまでに年輪を重ねる必要があるのだ。今は少しばかり分かるようになってきたように思う。