佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『京都の値段』(文:柏井壽、写真:ハリー中西/プレジデント社)

『京都の値段』(文:柏井壽、写真:ハリー中西/プレジデント社)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。

歩く、見る、買う、食べる、憩う、遊ぶ、泊まる―値段から辿る京都案内!
この本をご紹介するのに多くの言葉は必要ないのかもしれません。
なぜなら、中をご覧いただければ、一目瞭然、だからです。値段ごとに京都のお勧めアイテム・スポット(約60、交通機関を含む)を共に京都市生まれの京都育ちの筆者とカメラマンが、値段を切り口に、京都のすぐれたモノやコトを、お洒落なヴィジュアルと格調ある文章で、見開き単位で紹介しています。
京都を賢く、楽しく過ごすのに役立つ本。しかもかわいい。片手に持って歩きたくなることでしょう。

値段という切り口で、京都を見ていくと、新しい顔が見えてきます。
発見があります。あぶらとり紙の「よーじや」さんで、八ツ橋の「聖護院八ツ橋」さんで、新しいスーヴニール(お土産)に出会うことでしょう。お店に入るのに敷居の高さをさほど感じなくなります。
入館料や拝観料なしで、京都らしい佇まいや風情に触れることもできるのです。この1冊があれば、使ったお金に見合う満足度を得ることができる、そんな旅ができるようになります。

「初心者」には頼りになる指南役。
「京都好き」には手放せない豆事典。
『京都の値段』は、古都の達人になるための知的道標(みちしるべ)なのです。

【掲載アイテムの一例】
0円/染井の名水 50円/長久堂の桜干菓子 200円/よーじやのユニパック 1000円/俵屋旅館のソープケース 1000円/やよい・はれま・しののめのじゃこ山椒 2500円/近又の朝ご飯 6000円/花吉兆のミニ会席

 

京都の値段

京都の値段

 

 

 見て歩く、食べる、遊ぶ、買う、京都の「ええもん」をハリー中西氏の写真と柏井壽氏の文で紹介してもらえる。頁を捲るごとに京都の魅力が目に飛び込んでくる。柏井氏の文を読むにつけ、ほんものの良さが伝わってくる。

 やはり柏井氏の御著書はものを選ぶ目の確かさ、読みやすい文章が魅力。まちがいありません。

 紹介されたのは「染井の名水」(0円)から「要庵・西富家の夜泊まり」(27,000円)まで62アイテム。私のお勧めは「開化堂の茶筒」(6,000円)。私の家にもあります。これこそ日本、これこそ京都といえる逸品です。

 我が家にある茶筒の映像です。


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 ちなみに本書を読んだ翌日に著者・柏井壽氏と食事をする機会を得た。『鴨川食堂』の大ファンで、先生の書かれた旅ものも数々読ませていただいている私にはアンビリバボーな体験でした。シャンパンを飲みながら、美味しい中華に舌鼓をうち、二時間以上親しく語らうという希有な機会をいただきました。まさに僥倖に恵まれた夜でした。ちゃっかりサインもいただきました。(笑)