佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

クレール日笠の朝食

酒を飲んだ翌朝は朝ごはんが楽しみだ。身体が味噌汁を求めている。炊きたてご飯も食べたい。「朝は食欲がない」などというのは本当の酒飲みではない。というのも、居酒屋ではたいてい酒と肴で済ませご飯を食べていないのだから。さらに酒を飲むと朝の目覚めが早い。早く起きて朝風呂を浴び新聞に目をとおしていると、その間にモーレツに腹が減ってくるのだ。

さて今朝はクレール日笠でいただく朝食です。正直なところホテルの朝食など大したことは無いと高を括っていました。しかし一口食べた瞬間、私はなんと浅はかであったかと猛省しました。原オーナー、私は今、海より深く反省しております。今後は原さんを山より高く尊敬いたします。

まず杉わっぱにふんわり盛られたご飯のうまいこと。炊き加減、固さ、香り、申し分ございません。若布の味噌汁は見た目は普通ですが、口に含んだ瞬間、いりこの香りが鼻腔をくすぐります。昔、おばあちゃんが作ってくれた味噌汁を思い出しました。出汁の取り方もバッチリです。味噌も糀の香りのただよう本物。だし巻き卵はふんわりジューシー、卵もおそらく良いものを使っていらっしゃるのでしょう。魚は鰆の味噌漬け、私の大好物です。籠に小鉢で盛られたその他の惣菜はまさに日本のスタンダード。たくあん、梅干しにいたるまで完食しました。ご飯と味噌汁を遠慮無くおかわりしましたよ。

けっして豪華ではないけれど、本物の贅沢を感じました。

ありがとうございました。