本日の一献は日本のウォッカ。
その名も”Swinging Doors”、ヤエガキ酒造さんの意欲作です。米を原料としたスピリッツ。それがなぜ焼酎でなくウォッカなのか。そもそも米を原料としてウォッカと呼んで良いのか? ウォッカの定義は何か、はたまた焼酎の定義は何か? 私の頭の中にいくつもの「?」が生まれた。
調べてみたところ、ウォッカとは次のようなものらしい。
日本の酒税法上はスピリッツに分類される。大麦、小麦、ライ麦、ジャガイモなど穀物を原材料とし、蒸留後、白樺の炭で濾過して作る。このため、エタノール成分を除けばほぼ無味無臭無色である。ただし、フレーバー(フレーバード、フレイバード)・ウォッカのように、香味が付けられているものも存在する。
(wikipediaより)
なるほどこの酒”Swinging Doors”をヤエガキさんは「米を原料としたスピリッツを白樺の炭で濾過したライスウォッカです」と紹介している。じゃあ焼酎はどうなのか。
酒税法では「アルコール含有物を蒸留した酒類」のうち、以下の条件を満たす酒類を焼酎としている。
発芽した穀類を使用していない。(ウィスキーとの区別)
白樺の炭などで濾過していない。(ウォッカとの区別)
蒸留時に別途定められている物品以外を添加しない。
アルコール度数が連続式で36度未満、単式で45度以下である。(wikipediaより)
以上のことから、この酒は米を原料としていてもやはりウォッカと呼ぶべきものなのだ。これで納得して飲めるのだ。それでいいのだ。
アテはオクラ、ゴーヤ、しし唐辛子、ポークソテー(実山椒風味)。
このポークソテーに載せた実山椒が実は優れものです。ブンセンさんの「極みざん」という商品です。ブンセンさんのこだわりがすごいのです。
たつの市の「ささ営農」さんの協力の下、ブンセンさんが自分の所で栽培しておられます。そして実の収穫は若摘みです。味、香り、色、硬さ、すべてにおいて最適な摘み取り時期はまだ実が柔らかく小さい5月中旬から下旬の僅か三日間だといいます。朝夕で実が急に生長することもあるので一日に数回畑へ様子を見に行き、ここだという時期に社員が大勢で山椒畑に出向かれ一房づつ丁寧に手摘みされるのだとか。そして実の鮮度を劣化させないため、収穫後ただちに調理されます。調理はブンセンさん自家製のうすくち醤油で摘みたての鮮やかな色合いを残しふっくらと炊き上げてあります。山椒本来の爽やかで力強い香りと若摘みならではのやわらかい食感がたまりません。
今夜は酒も野菜も播磨産。食の宝庫播磨ならではの贅沢です。