佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『旅屋おかえり』(原田マハ・著/集英社文庫)

『旅屋おかえり』(原田マハ・著/集英社文庫)を読みました。

 まずは出版社の紹介文を引きます。

あなたの旅、代行します! 売れない崖っぷちアラサータレント“おかえり”こと丘えりか。スポンサーの名前を間違えて連呼したことが原因でテレビの旅番組を打ち切られた彼女が始めたのは、人の代わりに旅をする仕事だった――。満開の桜を求めて秋田県角館へ、依頼人の姪を探して愛媛県内子町へ。おかえりは行く先々で出会った人々を笑顔に変えていく。感涙必至の“旅”物語。

 

旅屋おかえり (集英社文庫)

旅屋おかえり (集英社文庫)

 

 

”「おかえり」こと丘えりか。彼女が私たちを極上の旅へ連れて行ってくれる。” 帯に書かれたこんな言葉を見た瞬間、読まずにいられなくなった。思わず涙がこぼれる人情話。済済と、気持ちの良い涙が頬を伝いました。この秋の旅先は雲の上の町・檮原町かな。来春には角館の垂れ桜も観たいな。原田さんご自身も一年のうち半分は旅の空に身を置いていらっしゃる由、読んでいてすぐにも旅に出たくなる、そんな小説でした。