佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『京都しあわせ食堂』PHP京都しあわせ俱楽部・柏井壽・著/PHP研究所)

『京都しあわせ食堂』PHP京都しあわせ俱楽部・柏井壽・著/PHP研究所)を読みました。

 まずは出版社の紹介文を引きます。

京都には和食をはじめ、洋食、中華、そして各国料理など、美味しいお店が数えきれないほどあります。「京都で美味しいものを食べたい」と、食を目的に京都へ旅する人も少なくありません。とはいえ、前もって予約を入れるのは面倒だし、ガイドブックに載っているような評判の店で長蛇の列に並ぶのも億劫。街歩きの合間にふらりと立ち寄り、安くて美味しい食事に出合えたら――そんなワガママな願いをかなえてくれるのが京の「食堂」です。一見さんではちょっと入りにくい、京都人が普段使いしているうどん屋さんをはじめ、舞妓ちゃん御用達の洋食堂、京都ならではの中華食堂や軽食が美味しい喫茶店など、京都案内のカリスマが市内をくまなく歩いて見つけた48店舗を、著者おすすめのメニューとともに紹介します。「待ち時間ゼロ」で美味しさに出合える! そんなしあわせ気分を京都で味わいませんか?

 

京都しあわせ食堂 (京都しあわせ倶楽部)

京都しあわせ食堂 (京都しあわせ倶楽部)

 

 

 京都と言えば伝統的な和食をイメージしがちであるが、喫茶店のランチ、ウンチク無用の気どらない洋食を食べるのも良い。もっとも私が一番そそられるのはやはり「京都人普段使いの食堂」なのだが。店の雰囲気は店主と常連のお客さんとの日々の積み重ねの中で作り上げたもの。その正体を”よそさん”が見極めに行くのは結構刺激的な体験に違いない。おそらくそこにあるのは京都人の日常。しかし”よそさん”にとってはその日常にこそが価値がある。伝統を受け継いだ京都人に長く支持されている店は間違いないはずだ。ただし、ちょいと観であるからには”よそさん”としての分をわきまえたい。(笑)

 気どらずウンチク無用の食堂を和、洋、中取り混ぜて紹介いただいた。これは食してみるしかない。私のGoogle Mapにはまた☆印が増えた。全部を制覇するのはいつになることか。一度行けばもう一度行かずにおれない店も多いだろう。どうしたものか。とりあえず健康で長生きし、足繁く京都に通うしかあるまい。いや、京都に住む手もあるか。今、私の心は住み馴染んだ兵庫県は播磨への郷土愛と新興京都の魅惑との相剋に千々に乱れている。何はともかく、今現在兵庫県で仕事をしている以上、暇を見つけては京都へ通うことだ。現に本書で紹介された「キッチンりゅうかい」が閉店したとの報もある。早いに越したことはない。あぁ、もっと早く本書に出会っていればなぁ。(涙)

 最後にひと言。柏井さんが「とんかつ一番」の紹介の締めくくりで「やっぱり一番のご馳走とんかつだ。半世紀経ってもそれは変わらない」と書いていらっしゃる。私もまったく同感です。