今夕の厨房男子。
つれ合いが買い物ツアーから帰ってくる頃合いを見計らいながら、夕餉を用意。もちろん酒をやりながらです。
酒は「早瀬浦 純米」を燗で。この酒はキリッとした辛口なので燗にしたら華やかに膨らむのではと思ったのですが、それがなかなか、燗にしても決して華やかにはならず、ほんの少しまるくなる感じだがあくまでキリッと男酒を貫いています。期待とはちがったものの「お主なかなかやるな」と呟いた。
酒の肴に作ったのは「タコのぬた和え」。芥子酢味噌の甘酸っぱさが酒に合う。
オクラの花の酢の物。さっと湯をくぐらせた薄黄色の花が美しい。噛むとシャキッと音がするものの、独特のぬめりはオクラの実と同様。これまたサッパリした酒に合う。
庭の柿の実のなます。
茄子の田楽。
メインは「生ピーマンのつくね詰め」。ピーマンに肉を詰めて焼くとピーマンの甘みが出てうまいものだが、私はこちらのやり方、生で食べる方が好きです。大きなハンバーグ状に焼いたつくねをピーマンの大きさに合わせて切って詰めます。シャクシャクとしたピーマンの歯ごたえと鮮烈な苦みと香りが鶏つくねの甘辛い味と相俟って素晴らしい。
デザートはつれ合いが買ってきた但馬土産「栃おはぎ」。甘みほど良くうまい。
そういえば今日は秋分。
つい最近、秋は「おはぎ」、春は「ぼた餅」と名を変えることをこの歳になって知った。そうするとこの「栃おはぎ」は春には「栃ぼた餅」と名を変えるのだろうか。いや、それはあるまい。きっと秋だけの季節商品なのだろう。