姫路市立美術館において11月12日から12月24日まで開催している「永井一正ポスター展」の図録を読みました。
デザインする側とデザインを受け使う側にある共通した感覚。それは宇宙の法則あるいは摂理であり、地球の生態系としてあらゆる自然、生物に共通している。そしてそれは神秘的で美しい。そうした法則、摂理を「かたち」にしたものがデザインだという永井先生のお考えを聞いたとき、ああデザインとはそういうものかと腑に落ちた。512点のポスターを一つ一つ観るたび、自分の中にあるなにかが呼び起こされる気がするのは私だけか。いやそうではあるまい。永井先生が見つけられたなにかを感じるために頁をめくり続けた。