佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『鴨川食堂はんなり』(柏井壽・著/小学館文庫)

『鴨川食堂はんなり』(柏井壽・著/小学館文庫)を読みました。

 まずは出版社の紹介文を引きます。

“食いもん”と“幸せ”は、よう似とります。

 連続ドラマ化もされた美味しいミステリー最新作第五弾!
 もう一度あの「食」に出会えたら、彼の本当の気持ちがわかると思ったんです――。京都にある看板のない食堂には、思い出の味を求めて今日も迷い人が訪れる。元彼と別れた原因の親子丼、亡き息子の優しさが詰まっていた焼売、妻と息子が好きだったのに、どんな味だったか思い出せないきつねうどん。夕食を家でとらない元夫が毎晩食べていたおでん、遭難しかけた際におばあさんが食べさせてくれた芋煮、ひとめぼれした彼が完成させたかったハヤシライス。盛りだくさんなメニューを鴨川流・こいし親子が今回も見事に捜し出します。

優しさも特盛!
辛くて泣き出しそうな日は、ぜひご来店ください。

 

  

鴨川食堂はんなり (小学館文庫 か 38-5)

鴨川食堂はんなり (小学館文庫 か 38-5)

 

 

 第一話「親子丼」に登場する東寺にほど近い食堂(うどん屋はん)は名前は変えてあるけれどあのお店ですね。昨年の11月に行きました。私はラーメンをいただきましたけれど。(笑) 第二話「焼売」に登場する植物園近くの中華料理「白雲」は柏井先生の御著書『京都しあわせ食堂』に紹介された店ではないか。確か先生のオススメは「からしそば」であった。未だ行ったことがないが、次に京都に行くときのお楽しみにしよう。注文は「からしそば600円+焼売550円」で決まり。ビールもいただきたい。

 切ないのは第三話「きつねうどん」。泣けるのは第四話「おでん」。

 しんみりした後、じんわりと心が温まるエピソード五編。美味しくいただきました。ごちそうさまでした。

 

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