佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ 』(2011日本映画)

RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ 』[DVD]を観ました。主演、三浦友和余貴美子 。監督、 蔵方政俊。2011年の映画です。

 ウィキペディアからあらすじを引きます。

 定年退職を1か月後に控えた電車の運転士・滝島徹は、妻・佐和子から結婚を機に辞めていた看護師の再就職を宣言される。突然のことに二人は口論となり、受け入れられなかった佐和子は家を飛び出してしまう。本当の気持ちが伝えられず、すれ違う二人の想い・・・。

雄大北アルプス立山連峰を望む富山地方鉄道を舞台に夫婦の愛と絆を描く、RAILWAYSシリーズの第2弾。

 

 

 一畑電車を舞台にした映画を観るつもりが、間違ってシリーズ第2弾の富山地鉄のほうを先に観てしまった。

 キャッチコピーは「いちばん近くにいるのに、一番わからないあなた。」

 高校を卒業してから42年間、日々安全運行の責任を背負い仕事を続けてきたこと、その積み重ねの重みがこの物語の基本にある。それは妻や娘、あるいはその他の人々から敬意を払われて良い類いの行為だ。仕事は単にお金を稼ぐためだけのものではない。仕事をするということはとりもなおさず人の役に立つということ。人の役に立つ喜びがあるからこそ仕事を続けられる。苦労があってもひとつひとつの作業を積み重ね、長い間それを続けていけるのだ。

 おなじことは妻が再開した看護師の仕事にもいえる。二人のすれ違った気持ちが修復されるきっかけは、おそらくお互いの仕事への敬意からだろう。夫と妻をつなぐもの。人はそれを「愛」と呼ぶのだろうが 、それはいわゆる「恋愛」の情だけではない。おそらくもっと深いもの。長く一緒に暮らす中で知った相手の欠点をゆるしたうえで、相手の良いところに人として深い敬意を払う気持ち、そうした気持ちがお互いをより強く結びつけるのだろう。

 さて、シリーズ第1弾『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』を観よう。