佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

2018/09/07 根津「車屋」と湯島「シンスケ」をはしご

 9月6日~7日の研修を終え解放された夜、まっすぐ家に帰っても夜遅くなる。タクシーを使って6千円前後の運賃を払うぐらいならもう一泊して居酒屋めぐりをしたい。湯島にホテルをとり飲みに出かけた。

 まず向かったのはこれまで未開拓の根津。ここには彼の太田和彦氏の著書『老舗になる居酒屋 東京・第三世代の22軒』に紹介された名店が2軒もあるのだ。

jhon-wells.hatenablog.com

 

『多田』と『根津たけもと』がそれである。

 どちらにも行ってみたが、満席で入れなかった。さもありなん。太田氏が推奨する店、しかも最近の著書に紹介されたとあっては、私のように行きたい、そこで飲みたいと思う人も多かろう。仕方なく諦めた。しかしガッカリするにはまだ早い。東京の実力はこんなものではないだろう。いたる所に良い店があるに違いない。太田和彦氏がだめなら吉田類氏があるさ。駅から『多田』へ向かう途中に目をつけていた『車屋』に行きました。ここも満席だったが運の良いことにカウンターの一人が勘定のために席を立った。席を整えてもらう間暫し。壁に貼り出してあるメニューに目を走らせる。名物の「大卵焼き」と「新さんま塩焼き」を注文することにした。大正解であった。地元の人でにぎわうだけあって、安くてうまい。居心地も良い最高の居酒屋でした。

 二軒目は湯島にもどり『シンスケ』。ここには前に来たことがある。客が多い時間帯だとカウンターでなく後ろの席になるので、遅くから行く方が良いと心に決めていたのだ。もくろみどおりカウンターに陣取ることができた。「まぐろぬた」と「シンスケ風したし豆」をアテに「両関」の燗をやる。「したし豆」には青大豆と赤こんにゃく、青海苔寒天が入っており目にも鮮やかだ。写真を撮りたいところだがNG。仕方がない。『シンスケ』は『車屋』ほどざわざわしていない。人の話し声が聞き分けられるほどの落ち着きで、カウンターに座ると背筋が伸びる。こういう店で落ち着いて酒を飲むのもまた贅沢というもの。