佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

東京・八丁堀 「ロダン」のロースカツカレー

 さみしい知らせがありました。大学の同級生の訃報です。今年の8月に膵臓に癌が見つかり、わずか2ヶ月で逝ってしまったそうです。知りませんでした。お見舞いにも行かず心残りです。彼とは入学時から下宿が一緒で、クラブも同じ少林寺拳法部に所属していました。通夜式だけでも参列しようと、地元の祭りにも参加せず東京にやってきました。

 さみしい思いをしていても腹は減ります。築地市場が今日で終結の日を迎えると聞き、寿司でも食ってやろうかと銀座を素通りして築地場外市場に行きました。築地は日本人、外国人、私のような田舎者を含めごった返していました。寿司屋はおろか、食べ物屋が皆、混雑して行列が並んでいる。私はたかが昼飯に行列する気はない。かねてから目をつけていた八丁堀の「ロダン」に向かった。築地から八丁堀まで歩いて15分はかかる。じっと15分並ぶのも同じようなものだが、並ぶのはいやなのだ。

 八丁堀「ロダン」に着いた。お店の前に立つとスパイスのよい香りが漂う。ここは食券方式で、私のチョイスは当然のことながら「ロースカツカレー」(1,000円)。とんかつは私の大好物。カレーも私の大好物。大好物と大好物の出会いはこれ以上ない幸せをもたらします。

 どうです、この芸術的な模様が描かれたカレー。スパイシーかつコクのある深い味。ロースカツが薄くしてあって、それがカレーにベストマッチ。「とんかつ定食」ならば厚切りがうれしいが、カツカレーにはこれぐらいの薄さが良いのです。肉はやわらかく上品な味。衣はサクサクです。おいしゅうございました。