佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

真夜中の酒『奥播磨 純米 おりがらみ』

 しまった。

 夕食後、ついついソファーでうたた寝をしてしまった。午前零時ごろ目が覚めて、今晩のミッションである短文を作成した。私がお客様をご案内する『ほろ酔い紀行』Vol.05信州高山村・藤井荘編の紹介文である。500字程度に収めねばならないのだが、それが難しい。ブログを書くなら長さを気にせず思いのまま書くことが出来る。また、長文なら書きたいことを全て気に入りの表現で書くことが出来る。しかし文字数が制限される短文は書きたいことがあれこれあるだけに難しいのだ。あれもこれもと盛り込みすぎると、どれもこれも中途半端な羅列になる。かといって、中身を思い切って絞ってしまうと、旅の全体像が伝わらず、しかも独りよがりな印象のものになってしまう。従い、どうしても書きたい項目を絞って、簡潔な表現で意を尽くすという作業になる。削りたくない部分を削っては、いやいやここは残したいと元に戻す。表現を短く変えては、いやいやそれでは趣がないと元に戻す。いやいやそれでは字数が収まらないと、また削る。そんなことをやっていたら2時間以上かかってしまった。後ろ髪を引かれる思いを裁ち切り、もうこれしかないと自分を無理矢理納得させ、とりあえず完成とした。

 時計を見れば3時半。今から寝てもしようがないかと酒を飲む。明朝は9時から会議があるので、それまでに出勤せねばならない。飲んでも2合ばかりだな。酒は安富町の『奥播磨 純米 おりがらみ 30BY』しぼりたての新酒だ。さて今年の仕上がりはいかに。アテは花錦戸の「まつのはこんぶ」と多可町足立醸造のもろみ。うまい。酒も昆布ももろみもうまい。ついつい酒がすすむが二合までだ。誰かが言っていた。「酒と女は二合(二号)まで」。酔ってきたな。失礼。

 飲むのはやめて、本でも読みながら朝を迎えよう。リチャード・マンスンの『ある日どこかで』、時空を超えた恋愛もの。これも私の好物です。

 

ある日どこかで (創元推理文庫)

ある日どこかで (創元推理文庫)