佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

年越し風景

 考えてみれば、このところ毎年同じようなことをして年を越している。元日のお客様を迎えるための買い物を済ませた後、夕方から、それもまだ明るいうちから呑み始める。本を読みながら豚の角煮を作り始める。私の場合、水煮から初めて、一度煮汁を捨て、酒と砂糖で甘みを加えて煮て、最後に醤油を足して煮てと丸一日かけて作るので、できあがりは明日の夕方になる。

 酒をちびちびやりながら本を読む。今読んでいるのはジャック・フィニィの『ふりだしに戻る』(角川文庫)。タイムトラベルもので非常におもしろい本です。2019年最初の読書レビューはこの本になりそうです。正月明けに読みたい本も家に届きました。中島敦『李陵・山月記』(新潮文庫)、木村衣有子『味見したい本』(ちくま文庫)、杉田淳子編『アンソロジー カレーライス!!大盛り』(ちくま文庫)、尾崎翠第七官界彷徨』(河出文庫)、早く読みたい。しかし、ちゃんと読むためには酒を控えなくちゃな。

 鰤を焼く。明日はなんだかんだと慌ただしいので今日のうちに焼いておく。今日のうちに焼いておけば、明日の朝の酒の肴にもなる。

 蕎麦を食う。いつもは「井之上」さんの打った蕎麦を買うのだが、今年は夫婦ふたりだけの大晦日なので残り物のごはんを焼きめしにでもして済まそうと思っていたのだが、ご近所さんから手打ちの蕎麦をいただいた。それではと温かい蕎麦にちくわ天をのせていただいた。細く長く、見通しよくってやつですね。とはいえ、ちくわ天が衣で穴が塞がっているので、どうやら2019年の見通しは悪い。いけませんなぁ。

 U2の2001年アイルランド ”SLANE CASTLE” でのコンサートをDVDで観る。4曲目の"NEW YEAR'S DAY"  から "OUT OF CONTROL" "SUNDAY BLOODY SUNDAY" と続くあたりは、ご当地アイルランドの聴衆には至って心に響くらしい。前半の山だ。”STUCK IN A MOMENT YOU CAN'T GET OUT OF” から "KITE" あたりはエッジのギターが冴え渡る。美しいですなぁ、たまりませんなぁ。このLIVEは最高です。フィナーレは "WITH OR WITHOUT YOU" "ONE" "WALK ON" とたたみかける。やはりこのLIVEは最高です。

 さて、音楽の後は落語。それこそ大晦日らしい三題。『富久』『掛取り万歳』『芝浜』の三つを聴きたい。

 毎年変わらぬ私の年越し風景です。今年も息災に過ごさせていただきました。ありがとうございます。

 

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