『太陽の黄金の林檎 The Golden Apples of the Sun』(レイ・ブラッドベリ:著/早川文庫)を読みました。
まずは出版社の紹介文を引きます。
冷えきった地球を救うために太陽から“火”を持ち帰ろうとする宇宙船を描いた表題作「太陽の黄金の林檎」、灯台の霧笛の音を仲間の声だと思いこみ、毎年海の底から現れる古代生物の悲哀を綴った「霧笛」、タイム・トラベルの危険性を鋭くえぐる「サウンド・オブ・サンダー(雷のような音)」など、SFの抒情詩人たる巨匠の幻想と詩情にあふれる22篇を収録した短篇集。ジョゼフ・ムニャーニによる幻想的なイラストも収録。
- 作者: レイブラッドベリ,Ray Bradbury,小笠原豊樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/09/07
- メディア: 文庫
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22篇の短編小説。正直なところ、よく分からないものも収録されている。もちろん味わい深いものが多いのではあるが。私は過去にタイムトラベルして蝶を踏みつけてしまったために、元の年代に戻ってみたらタイムトラベル前と世の中が変わってしまっていたという話「サウンド・オブ・サンダー(雷のような音)」を読みたくて本書を読んだ。
目当ての作品以外では「四月の魔女」が最高。「黒白対抗戦」「ごみ屋」も良かった。考えさせられるところの多い作品で、何度も読み返すに値する短編だろう。